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地球温暖化を見つめ直す(中)

2010/03/19 20:29

 

http://www.asahi-net.or.jp/~rk7j-kndu/syokan/syo15.html
15.地球温暖化を見つめ直す(中)
―都市の”熱汚染”深刻化―

 

これは、環境新聞社・堀内義之氏が近藤純正の談話をもとに、2008年11月19日付 環境新聞に掲載された「地球温暖化を見つめ直す(24)」の内容と同じです。


 観測環境の変化も影響
 さらに、観測所の環境変化や移転などによる観測条件の変化もある。樹木やツルが生えることで風通しが変わり、連続した気候観測が行えなくなることがままある。さらには、測候所の敷地がマンション用地として売りに出されているケースまであり、気候観測にとって深刻な問題だ。

千葉や神戸、下関は、港湾近くに観測所が移転したケースだ。海岸付近は風通しがよく低温と考えられがちだが、実際は舗装された道路や広い駐車場などが多く、熱を蓄えやすい。この三カ所では、移転した直後に気温に大きな不連続が生じ、神戸では一気に0.65℃も上昇している。

 都市化の影響については、緑地の減少による蒸発散量の減少を始め、消費エネルギーの増加、ビルの高層化による天空の減少など、数多くの要因が挙げられる。都市化による温度上昇は、場所ごとの気温から各地方平均の温暖化量を差し引くことで求められる。これを熱汚染量と位置づけた。

 

 東京は約2℃昇温
 1993~2007年の15年間移動平均の都市温暖化量を2000年時点の都市温暖化量(熱汚染量)として、91都市について見ると、都市温暖化量が1.4℃以上の地点は、東京、千葉、鹿児島の3都市だ。また46都市が、0.7~1.4℃となっている。

 つまり、91地点中の過半数に当たる気温上昇は、日本全体の温暖化量である0.67℃の2倍以上の1.4~3℃も温暖化したことを示している。

 東京について見ると、1923年の関東大震災後から都市化の影響が表れ始め、45年の大空襲による消失後、戦後復興に伴い50年ごろから再び都市化の影響が大きくなっている。そして60~80年の経済の高度成長期には昇温率が最大になった。その後も昇温量は増加しており、2000年の時点では1.96℃にまで達している。

 また都道府県庁の所在地である34都市についても、平均を取って温暖化量を経年変化で追ってみた。それによると、やはり高度成長期に気温上昇が急激になっており、その後緩やかな傾斜ながらも上昇が続いている。2000年における都市温暖化量の平均値は1.0℃だ。つまり都道府県庁所在都市でも、日本全体の温暖化量の2倍以上の昇温が生じていることになる。

 さらに、大都市を含む都道府県庁所在都市を除く中都市でも、都市温暖化量の平均値は0.5℃という結果になった。(談=近藤純正・東北大学名誉教授)

 

低炭素社会、生物滅亡の道…!? 

地球温暖化を見つめ直す(上)
地球温暖化を見つめ直す(下)

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